寄付のあれこれ
　今日は、寄付について紹介します。
　「ロータリー財団」については、お聞きになったことがあると思います。ロータリー財団は、1917年6月、アメリカ・ジョージア州アトランタで開催された国際大会で、アーチ・クランフ氏が「ロータリーが基金をつくり、全世界的な規模で、慈善、教育、その他、社会奉仕の分野で、何かよいことをしようではないか」と提案し、その提案が同大会で採択されたことに始まります。
　ロータリー基金（ロータリー財団の前身）への最初の寄付は、1917年、ミズーリ州カンザスシティーロータリークラブ（ＲＣ）からの、26ドル50セン
トでした。
　ロータリー財団の資金は、奨学金の支給をはじめとする教育的なプログラムと、ポリオの撲滅や安全な水確保などの人道的プログラムのために使われます。
　もちろん日本国内のプロジェクトにもロータリー財団の資金を活用することはできますし、多くの日本の大学生が留学のための手助けにもなっていますが、日本の場合は、これまで寄付をしたり海外の支援のために資金を使うなど、支援を受けるよりは、支援をする方が多かったと思います。
しかし、今回の東日本大震災では、世界各国の人たちからロータリー財団を通して多額の支援が寄せられ、現在、それらの資金が復興のために役立てられています。
　「ロータリー米山記念奨学金」は、日本で初めての東京ＲＣを創立した米山梅吉氏の没後、その功績を記念して、東京ＲＣが創設した「米山基金」が基になっています。
この事業が、全国に広がり、1967年7月財団法人の認可を得ました。
この奨学金によって、海外から日本に留学する多くの学生に奨学金が渡されてきました。
ただお金を渡すだけではなく、奨学生には世話クラブが指定されカウンセラーがついて、例会に招いたり、学校や進路についての相談にのったり、さまざまな形で支援をしています。奨学期間が終了した後も、世話クラブやカウンセラーと連絡を取り合っている奨学生も多く、日本と母国の懸け橋となっています。
　「ニコニコボックス」は、クラブによって「ニコニコ箱」「スマイルボックス」など、呼び方は少し違うようですが、例会場に箱と紙が置かれていて、メッセージとともに献金をするものです。
ここで集まったお金は主にクラブの社会奉仕活動に使われます。
　メッセージは例会の時に読み上げられることが多いのですが、その方法はさまざま。メッセージの一つひとつにコメントをつけて会場を笑いの渦に包む、といったクラブもあります。
また、箱を演題の上に置き、食事の時に献金して献金した本人が1～2分近況を話すクラブもあります。
　海外には「ペナルティーボックス」という名前で、ＳＡＡ（会場監督）が会員の前に立ち、その罪状を述べて献金をしてもらうというクラブもあります。罪状といっても、例えば「あなたは奥さんと仲が良すぎて、周りが迷惑しています」といったような楽しいものです。
小さな箱を回してその中にコインを入れるというクラブもあります。
　この他にも、世界の各地または日本国内で大きな災害が起きた時に寄付を募ったり、地元の高校生に奨学金を出すなど、クラブ独自の事業のための募金箱を設置しているクラブもあります。
　いずれにしても寄付は任意の行為ですから、いつ、いくら寄付をするかは自由です。例えば、ロータリー財団の寄付はドル建てで記録をされますから、換算レートがいい時（ロータリーレートは毎月発表されます）を選んで寄付をするとか、自分の誕生日や入会日に合わせて寄付をする、ということもできます。
　自分の寄付が何に使われるのかを知ることも大事なことだと思います。
　次週は、日本のロータリーの父と呼ばれる米山梅吉について少々お話をしたいと思います。

スピーチ：秋田東ＲＣ　竹島会員　加藤会員
テーマ：「スタジアム提言」について

■多機能複合型・全天候対応可動屋根付きスタジアム建設による経済波及効果（推計）
～新スタジアム建設による経済波及効果が約１７０億円、年間の新スタジアム活用による経済波及効果が約２０億円～

１．前提条件（調査の方法等）
　経済波及効果を試算するにあたっては、秋田県が公表している「平成１７年秋田県産業連関表（３６部門表）を利用することとし、新スタジアムの建設による需要と、新スタジアムの活用による需要を推計した上で、それぞれについて経済波及効果を算出している。
　なお、今回の計測は事前の経済波及効果を予測するものであり、スタジアム建設に関する内容や観戦者の消費行動などが不確定であるため、関連データや関係者との協議をもとに、想定値を用いて算出した概算値となる。
　また、新スタジアム建設及び観客消費に係る前提条件の設定については、すべてブラウブリッツ秋田がＪ２リーグに昇格することを想定し設定している。