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第1291回<今年度第30回>2019年3月8日(金)


 会長の時間
会長:木元 愼一
相続法改正(その3) 自筆証書遺言の方式緩和
 自筆証書遺言は,厳格な要式行為とされております。これは,遺言は,効力発生時点において,遺言を作成した遺言者が死亡していることから,遺言を作成した際の意思を作成者本人に確認することできないので,遺言者の意思の正確さ・確実さを担保するためです。
 そこで,民法は,自筆証書遺言は,遺言者がその全文,日付及び氏名を自書し,これに押印することを要求しております。自筆証書遺言について,厳格な自書要件を課することは,遺言者の最終意思を担保することにはなりますが,反面,自筆証書遺言を作成することの簡便さや便利さはなくなり,勢い,自筆証書遺言は利用されない傾向にあります。今回の民法改正は,自筆証書遺言の利用を促進するために,遺言に添付する財産目録について,自筆であることを要しないと定めたのです。
 現実に高齢の遺言者が,複数の不動産等を有する場合に自筆証書遺言の財産目録を作成することは,かなりの手間がかかり,自筆証書遺言の簡便性が損なわれることが多かったと指摘されております。遺言の形式は,自筆証書遺言の外に,秘密証書遺言と公正証書遺言がありますが,自筆証書遺言だけが,遺言者が単独で作成することができる方式で,関与する者の数の点では,最も簡便性が高い方式ですが,現実には,財産目録の作成は相当に手間がかかる作業で,これを簡易にすることは自筆証書遺言を利用しやすくなったと評価することができます。
 財産目録の作成方法には制約がないことから,パソコン等による作成,遺言者以外の第三者による代筆,不動産の登記事項証明書,預金通帳のコピー等を添付して目録とすることも可能と言われております。
 ただし,財産目録の添付の方法は,遺言者による財産目録の全頁への署名・押印が必要ですから,その方法はネットなどで十分に確認して頂いた方がよろしいと思います。なお,この自筆証書遺言の方式緩和は,既に,今年の1月13日から施行されております。
 自筆証書遺言の利用を促進する結果,他の遺言の方式である公正証書遺言は減少する可能性があり,法務省の権益に影響がありそうですが,自筆証書遺言の保管制度を新設することにより,新たな仕事を作り出しています。



 副幹事の時間

ゲストスピーチ:浅野 修 様(秋田ゼロックス)
テーマ:「空手 国体優勝者の自転車一周話」

~実際に日本一周をしてみて~
はじめに自己紹介させていただきます。生年月日は1985年2月21日生まれ現在34歳です。
秋田県男鹿市の出身です。男鹿市立戸賀小学校・男鹿北中学校・男鹿工業高校・東洋大学・秋田県体育協会・秋田ゼロックス(株)と現在に至ります。
旅をしようと思ったきっかけは
 ・外遊びが好き。
 ・自分の足で日本のいろいろな場所を実際に見てみたかった。
 ・漠然と男鹿市長になりたかった為、男鹿と同じように海沿いの町や市を見たく日本の
  海沿いを一筆書きで回りたかった。
日本一周のルート・日程は
 ・ルートは男鹿半島から海沿いを時計回りに北は北海道から南は沖縄までの日本一周
 ・日程は特に期限を設けませんでした。
自分自身の旅のルール
 ・料金のかかる宿泊施設には泊まらない。
 ・病院にはいかない。
 ・上り坂でも自転車から降りて押さず登りきる。(これは旅の途中から)
旅の前に準備したもの
 ・バックが四個ついた旅モデルの自転車(13万円)
 ・自転車の修理用品(替えのスポーク・ギア・パンク修理)スポーク・ギアは一度も出番なし
 ・寝袋(4万円)・エアベット
 ・家庭用ガスコンロ(どこでもガスが帰るため)・調理器具一式
 ・衣服・おふろセット・簡単な医療品・ラジオ
このようにほぼノープランで2008年4月30日私は日本一周の旅に出ました。男鹿市戸賀の実家から出発して5分で戸賀の坂がきつく降りて押していました。最初の難関は竜飛岬でした。4時間近くただただ押して歩きました。
それから数日後最大の難関はすぐにやってきました。下北半島です。下北半島は登って下っての繰り返し雨も降り出しここで軽く心が折れました。この時にどんなにきつい坂道でも降りて押したら負けルールが追加されました。
沖縄から屋久島に寄りもののけ姫のモデルとされた白谷雲水峡や屋久杉を見て屋久島から鹿児島に戻りました。
この時12月の中旬になっていました。ここから雪が積もらないうちに帰ろうと思い急いで秋田に帰ることを決めました。その後日本海側を朝から晩まで走り12月27日男鹿市役所で盛大に一周おめでとうセレモニーをしていただき最寄りの羽立駅で最後の野宿をし12月28日最終日、戸賀湾が見えた時自然と涙があふれてきました。
その後無事実家に到着しました。
 日本一周の期間       ・4/30から12/28まで約240日
 走行距離          ・約13000キロ1日平均約50キロ
 替えたタイヤのホイールの数 ・1本
 タイヤを変えた回数     ・3本
 パンクした回数       ・6回
 旅を辞めたくなった回数   ・2回
 出会った野生動物      ・シカ・アザラシ・キツネ・イノシシ・イルカ・ハブ・カメ等
 やったバイト        ・建設業1週問・農家1週間
 職務質問の数        ・3回
 最高気温/最低気温      ・40度・マイナス6度
 日本一周をしてみて
 ・日本人の優しさに感謝。
 ・鹿児島のおじーやおばーの言っていることが方言で一字一句わからなかった。
 ・北海道と四国は旅人にとても優しい。(個人的感想)
 ・日本海側と太平洋側の違い。(個人的感想)
 ・感謝の気持ちが強くなる。
 ・何気ない普通のことがいかに幸せなのか気づく。
 ・しかしながらすぐに普通の生活が慣れてしまいこれが普通だと思い感謝の気持ちが薄れて
  しまいます。この経験を生かし感謝することを忘れずに今度の人生を歩んでいきたいと
  思います。



 幹事報告

通 信
市内7RC会長幹事会承認
 嶋田康子ガバナーエレクトへ支援金
 40名×500円=20,000円(ニコニコBOXより)
お知らせ
3月15日(金)→3月17日(日)
 秋田東RC創立60周年記念式典へ
 13:00受付 14:00式典 15:20祝賀会
3月 29日(金)11:30~
 IM実行委員会 4F:ルナ


【出席報告】
例会日 会員数 出席数 欠席数 出席数 メークアップ
3月 8日 40名 29名 11名 72.50% 3名
3月 1 日 40名 30名 10名 75.00% 1名
2月15日 40名 33名 7名 82.50% 0名




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