11月15日午後1時半から両親と家内と4人で演劇を鑑賞してきました。
もともと演劇の素晴らしさは知っていましたが、昨今とんと観劇には出向かなくなり、ちょうど良い機会だなと思い会場のホールの暗がりに身を潜めました。
今年8月30日から12月13日までの長期の公演で、制作はわらび座、これがまた最高の舞台でした。ミュージカルに仕上げられた「政吉とフジタ」は今年の思い出に残るものでした。
まず、演者(安達和平さんや累央さん、碓井涼子さんら)の肉声が迫力満点。人の声というのはほんとうに心に響きますね。オペラなども楽器とはまた一段と違った迫力を感じさせてくれるのは肉声というものが心を伝える最も優れた方法だからなのかもしれません。
ストーリーは戦前の秋田川反から始まります。政吉は有り余る財力を欲しいままにしますが、心はいつもからっぽでした。そのからっぽの心を満たすために、秋田での人材育成を生き甲斐とするのです。昭和9年のある日、東京の絵画展でレオナール・フジタの絵を見た政吉は、背筋に電流が走り運命的な出会いとなります。その後、日本の伝統文化を特集した映画の監督として秋田を訪れたフジタは政吉と再会し、政吉の強い願いであの大作「秋田の行事」を政吉の支援で描くことになります。その後、秋田市八橋にフジタの美術館を作ることになりますが、戦況が悪化して実現は阻止されるのです。そして二人は戦禍の中で運命に翻弄されていきます。
まあ、ここまでは大抵の秋田県人なら知っている二人の人生模様ですが、今回の配役で碓井涼子さんが演じたリエ役はいやはや白眉でした。リエは政吉の家に子供の頃から奉公に出されている娘。そのリエは賢さをかわれて秋田の女子高に進学しますが、高校を卒業して奉公を終え、極貧の村に帰ろうとするその時、リエは政吉に「田舎に戻り嫁になること以外にほんとうにしたいことはないのか」と強く問われ「お金がなくて医者にも診てもらえず死んでいった家族のため私は女医になりたいのです」と告白。そのことを振り絞るように告白したときの言葉に感動しました。「青空は天にあるだけではない。それは人の心の中にもあるもの。私はたくさんの人の心の中に青空を作りたい」と。ロータリー運動も軌を一にしているなあと思いました。そして大学への進学を支援することになった政吉は「人は誰もが固有の才能を役立てよと神様が決めて生まれてきた。おまえ(リエ)も夢の壁に爪を立てて登るんだ」と医者になる夢を実現させようとします。
リエはめでたく女医になります。そして、政吉とフジタは秋田とパリに離ればなれになって晩年を迎えるのでした。
このように、本筋のストーリーの中にも郷土愛・人と人との絆が唱われていますが、もう一つの重要なストーリーとして、夢を持つことの大切さ、人を育てるということの大切さを「リエ」という配役を介して伝えてくれたのだと思いました。ロータリーもこのような郷土愛と絆を大切にして進めていきたいと大いに感動した一日でした。
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ガバナー事務所 ・ガバナー月信11月号(会場回覧) ・東日本観光より2016年国際ロータリー年次大会 (ソウル大会)案内 ロータリー公益財団法人米山記念奨学会より第4回米山功労クラブ感謝状。 ㈱建築企画様より阿部純一様(秋田東RC元会長) 法要の御礼と忌明けのご挨拶状。 |
お知らせ |
親睦活動委員会よりクリスマス家族例会のご案内 開 催 日 12月20日(日) 開催場所 ホテルメトロポリタン秋田 開催時間 17時30分 点鐘 本日FAXにて皆様へご案内申し上げます。 |
例会日 | 会員数 | 出席数 | 欠席数 | 出席数 | メークアップ |
11月20日 | 35名 | 23名 | 12名 | 65.71% | 5名 |
11月11日 | 35名 | 24名 | 11名 | 68.57% | 3名 |
11月 6日 | 35名 | 25名 | 10名 | 71.42% | 1名 |