僕が３２才の時です。子供２人もまだ小さく、すぐにでも職をさがさなければと必死になっていた時、佐川印刷株式会社新潟支店営業員募集という新聞広告を見つけました。母親が印刷会社につとめていたもので、なんとなく親しみがあり、応募採用となってしまいました。そこから苦難と後悔の日々がはじまりました・・・。
　まず、佐川印刷とはどんな会社か簡単にお話ししたいと思います。
　その名の通り、佐川急便のグループです。ただ、グループといっても、資本は全くの別で、人事交流もございません。じゃあなぜ「佐川」なんだ！！という事なのですが・・・、この話しは何度も聞いて耳にタコが出来た。という方もいらっしゃると思いますが、きいて下さい。今から４６年前、京都で木下宗昭、創業者で現会長ですが、木下印刷を立ち上げました。奥さんと二人で自転車１台からのスタートだったそうです。毎日毎日、数十軒のお客様を訪問し、夜中の２、３時まで働いていました。
　その頃に京都に本社があった佐川急便にも営業をかけていましたが、３年間，毎日顔出すも、仕事は全くありませんでした。
　そんな日々のなか、ある日、佐川急便の創業者　佐川清氏が出張にもっていく名刺を現行の業者がミスってしまいました。翌日の出発にもは間に合わないと言われたのが、いつも顔を出している木下君に頼んでみようか、という事になり、木下はとんでかえって外注先に頼み込んで当日の夜には届いたそうです。当時、木下印刷は印刷機はなく、仕事を受けては、外注先に依頼するというブローカーのような仕事でした。
　佐川清氏は、ありがとうといたく感銘し、取引がはじまりました。
　佐川急便も成長期にあり、全国に営業所を展開していきました。
　木下印刷創業５年目のある日、佐川清会長から「佐川印刷」として佐川急便の仕事、送り状やシールなど全部まかせると言われたそうです。そこから現在にいたるわけですが、今では、佐川印刷グループ売上１０５０億、営業拠点、全国26ヶ所となっています。佐川急便の他に家具のイケアのカタログ、ニッセン、千趣会などのアパレル通販のカタログ、トイザらスのチラシなどを印刷させて頂いてます。と、ここまでが当社のあらましで、事ある毎に何百回と聞かされ、また、お客様にもお話してきました。すっかり洗脳されています。
　このような会社で１５年間、新潟支店で１０年間、その後盛岡支店に支店長として移動になり、今年１月に秋田支店を開設させて頂く事が出来ました。
　いきさつは木下が友愛ビルサービスの小畑社長と大変懇意にさせて頂いており、東カンビルにタダでもいいから事務所を開いてみたらどうだというお声掛をもらった事です。（タダではありませんが）以来多くの方々にご紹介頂き、こうしてロータリークラブ入会し、このような場でスピーチしているしだいです。
　なんだかんだありましたが、佐川印刷に入社し、皆様とお知り合いになれた事は幸せな事だと思っております。
　最後になりますが、先日８月２８日に２５周年記念事業で行われたお子様や先生方とのお食事会に参加しました。３日間参加された方大変おつかれ様でした。私は１日だけでしたが、子供達の楽しそうな顔を見る事が出来、幸せな気持ちで胸があつくなりました。これがロータリークラブの目標とする事なのかなと感じています。
　これからもご指導いただきますようお願い致します。