8月12日は、520人が犠牲となった日航123便の事故から30年が過ぎた日でした。
私の当日は実家の増田に初孫の長男をつれて里帰りしていた日で、夕方のテレビニュースを見たときには背中に戦慄が走ったことを今でも覚えています。航空機事故は羽田沖全日空機事故や雫石の墜落事故、BOAC機の空中分解事故などが頻発して、安全体制が敷かれて久しく無かったのですが、この日とうとう事故はまた起こってしまいました。今年8月12日のニュースでは、相模湾上空の123便から落下したであろう尾翼あたりの部品が見つかったとの報道があり、あの日の悲しみを再び感じました。
さて、この123便の墜落の原因は、早くから圧力隔壁の修理ミスであるとされ、事故調査委員会も残骸からの分析でそういう結論に至っていたようです。123便の機体は事故の数年前にロンドンの空港で尻餅つき事故を起こしていて、その圧力隔壁の修理の際に補強すべき部分を補強せずに放置したことが直接の原因でした。
ボーイング社ではこの修理担当者を特定して表に出すことはなく、遺族にもその者が誰であるのかについてはとうとう闇の中なのだと聞いております。自分が行った修理ミスで520人もの尊い人命が一瞬にして失われたという事実を、彼はどのように受け止めてこの30年を生きているのでしょうか。
職業奉仕は、ロータリークラブの発祥の原点と言われるものです。そして、この職業奉仕は職業倫理に支えられているのです。そして、この職業倫理はひとえに個人により体現されるものです。よって、ロータリークラブの行いは個人に支えられていることに間違いはありません。しかし、どうでしょう。昨今見られた大企業の不正経理問題、あるいは、震災における電力会社の問題、それは、会社のトップが出て来ては頭を下げるばかり。
経営の責任者が頭を下げるのは一つの儀礼的行為であり対外的なもの。しかし、その引き金を引いた個人が対外的な責任をとることはあまりみたことがありません。もちろん、社内的にはそれなりの懲罰があったのかもしれませんが。
我が国も民主主義の成熟国家。個人の尊厳は当然ながら憲法にも保障されていますが、職業倫理という観点からは個人の責任追及に関しては熟成していないなあと感じるのです。
ドイツでは今でもヒットラーの関係者を探し出し法定で裁きを行っています。
それが病死寸前の高齢者であっても無期懲役で指弾しています。このドイツの個人主義の徹底ぶりは、いかにヨーロッパの大陸事情が為したものとはいっても凄いものですね。
判決の中に、「どうせ殺されはしないのだから、上司に対して、ユダヤ人は殺せないと、職業的な倫理観を主張し、そこから脱走だってできはずだ」という一文があるのだそうです。職業倫理とは、このように深い個人の尊厳と責任が核心にあるということのようです。
24年(連続) 木元愼一 10年(連続) 白沢啓 24年(連続) 松浦新 7年(連続) 熊谷健司 24年(連続) 長門孝一 6年(連続) 佐々木力 22年(連続) 平澤敦夫 4年(連続) 阿部大助 20年(連続) 雑賀清一 3年(連続) 半田雅之 19年(連続) 細谷重直 3年(連続) 太田博之 17年(連続) 千葉利則 2年(連続) 木村昌永 11年(連続) 田宮一 1年(連続) 湊修 10年(連続) 小林科樹 1年(連続) 佐々木徹
通 信 |
ガバナー事務所 ・ガバナー月信8月号(会場回覧) 公益財団法人米山梅吉記念館『館報』(会場回覧) 川崎幸RCよりバナーを頂戴いたしました。 (7月31日のヴィジター関川浩司様のバナーです。) |
お知らせ |
秋田東RC・秋田中央RC合同例会のご案内中です。 ご参加の協力をお願い申し上げます。 開催日時 9月18日(金) 18:30~ 開催場所 ホテルメトロポリタン秋田 会 費 6,000円(全員登録) |
例会日 | 会員数 | 出席数 | 欠席数 | 出席数 | メークアップ |
8月21日 | 35名 | 24名 | 11名 | 68.57% | 5名 |
8月 7日 | 35名 | 22名 | 13名 | 62.86% | 2名 |
7月31日 | 35名 | 27名 | 8名 | 77.14% | 0名 |