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第1165回<今年度第39回>2016年4月22日(金)


 会長の時間
会長 : 白沢 啓
〈 地域間格差の現実 〉
院長写真 皆さんこんにちは。お花見のシーズンも本番にさしかかり昔のことを思い出しました。
 若い頃は無謀なもので、4月のこの時期、仕事の関係者と夜桜の下に繰り出したり、公園でバーベキューをしたり、まだまだ温暖とはいえない寒い夜にコートを着ながら苦にもせず過ごしたこと等。
 さて、熊本の地震は意外な方向に進んでいますね。一般的には本震の後はすぐに終息しますが、こんなに多くの余震が続いたのでは復興もままなりませんね。「東日本大震災」では今でも帰る場所のない人たちが多く居ます。熊本の場合はまた違った厳しさがあり、被災した皆様の心身の傷みを思うと胸が痛みます。また、若い人たちの犠牲もあり、本当に可哀想でなりませんね。
 話は変わりますが、お隣の山形県米沢市の発展ぶりについて知人が熱弁をふるっておりました。米沢市の工業生産高はなんといつの間にか東北四位という凄まじい勢いなのだそうです。その額は実に年額7,000億円。人口85,000人ほどのこの東北の片田舎の町が、人口314,000人の秋田市の工業生産高2,622億円を遙かに凌ぐ数字になっているのです。ちなみに人口137,000人の鶴岡市は2,600億円と、おおかたの予想では4,000億円を超えるのも間近だというはなし。秋田市がいかに「おとなしい」か分かるというもの。米沢市にはソニー、沖電気などの大企業の「本体」が進出していて、「蜘蛛の糸」と称されるカーボンファィバー以上の強靱な繊維の開発に関連して、企業の進出が急進したのだそうです。同時に航空産業・電気・宇宙などの産業も発展しているとか。これは、もとを正せば慶応大学院を誘致した市長の慧眼だったようです。
 米沢には1751年に生誕した上杉鷹山という知将がいて、幕府に藩を返上しようとするまでに困窮した藩の財政を建て直したという話が有名です。つまり貧しいということを領民と共有し、おごることなく、まず武士から率先して働き質実剛健と一汁一菜を実践し、養蚕を進め、米沢織りを興し、そしてできたゆとりを更なる産業の振興に回したということです。
 転じて、我が秋田市はどうでしょう。素晴らしい市役所が完成しました。おそらく積立もあったでしょうが、合併特例債等という国からの借金も多いのではないでしょうか。「債」というからには返済するべきものでしょう。これが次世代の市民の負担にならなければ良いなあと願うのみです。財政が苦しいなら苦しいなりに市民にその窮状を訴え、ともに倹約しなければなりません。あまりに素晴らしい市役所に私たちは、「秋田市は裕福なんだ」と錯覚してしまいますね。秋田県民歌に唱われている天然資源たちはすでに枯渇しているのですから。そして人口は転げ落ちるように減り、若者も毎年数千人と職場がある県外に出て行ってしまうのですから。そして帰ってきてはくれません。
 新しいリーダーが熱望される昨今です。もう「ハコモノ」を作る時代ではありません。


 会員スピーチ
スピーチ:前田 章宏 会員

 テーマ『酒類の基礎知識』

秋田に赴任、ロータリーに入会して1年が経ち、今回初めてのスピーチ。
改めて簡単に経歴を説明。生まれも育ちも大阪、大学卒業後、サントリーに入社し、四国、大阪、名古屋、東京、昨年秋田支店長として赴任しました。
サントリーといえば、最近はお茶、コーヒー等のイメージも強いようですが、初めての商品は「赤玉ポートワイン」で、元々酒類でスタートした会社です。私も20数年間酒類の営業をずっとやってきました。
せっかく頂いた時間ですので、酒類の中でも最近話題も多い「ウイスキー」の説明をさせて頂きます。
【ウイスキーセミナー】
 ①ウイスキーの市場変遷 直近で伸びている3つの要素
  ・2009年頃からハイボールを提案したことにより、食中酒として今まで飲まなかった若い
   方、女性も飲むようになり、全体的に広がった。一番大きな要因。
  ・日本のウイスキーは世界でも評価が高く、数々の権威ある賞を受賞し、世界的なブームにな
   った。
  ・一昨年のNHK「マッサン」の影響で一気に加速。
 ②ウイスキーの語源はゲール語で「ウシュクベーハー」で、「いのちの水」という意味。
  それが、「ウスケボー」に変わり、今日の「ウイスキー」となった。
 ③ビール・焼酎・ウイスキーの製造の違い
  ・大麦を使うという点はすべて同じ、焼酎とウイスキーは蒸溜という工程が入るところまでは
   同じ。
  ・ウイスキーの大きな特徴は樽貯蔵すること。これは焼酎と大きく違う点。
  ・木の樽で貯蔵することにより透明の原酒がウイスキー独特の琥珀色に変わる。
 ④「モルトウイスキー」、「ブレンデッドウイスキー」の違い
  ・シングルモルトは単一蒸溜所でモルト原酒のみで作ったウイスキー(山崎、白州 等)
  ・ブレンデッドは「モルトウイスキー」と「グレーンウイスキー」をブレンドしたウイスキー
   (響、オールド、角瓶 等)
 ⑤ウイスキーの成分と体への作用
  ・ウイスキーは、低カロリー、糖質、プリン体がほとんどゼロ。
  ・ウイスキーはポリフェーノールを含む。メラニン色素を抑制する。
  ・樽貯蔵によるウイスキーの香りはリラックス効果がある。
 ⑥世界の五大ウイスキー
  ・アイリッシュウイスキー、スコッチウイスキー、カナディアンウイスキー、アメリカンウイ
   スキー(バーボン)、ジャパニーズウイスキーが五大ウイスキー。
  ・ジャパニーズ・・・熟成度が高く華やか。香味が穏やかでバランスよくコクがある。
    スコッチ・・・麦芽の乾燥の際ビートを炊き、製品に特有の煙臭がついた香味が特徴。
    アイリッシュ・・・ピート不使用なためスモーキーフレーバーがなくまろやかな風味。
    アメリカン・・・とうもろこし51%以上使用.アルコール感は強いが甘みも感じる。
    カナディアン・・・ライ麦を使用することが特徴。軽い風味で飲みやすい。
 ⑦ウイスキーの楽しみ方(飲み方)
  ・「ストレート」、「オン・ザ・ロックス」、「ハーフロック」、「水割り」、「ハイボール
    」、「ミスト」、「トワイスアップ」、「ホットウイスキー」
 ⑧ハイボールを作る際のポイント
  ・炭酸を入れた瞬間に混ざるため、混ぜすぎないこと。混ぜても1回転まで。
 ⑨ウイスキーと食事
  ・ハイボールにすると油分を流してくれるので食事が進む。
  ・製造上の特徴と、そこからくる味わいの特徴を理解すると相性の良いフードを連想しやすい
  ・ハイボールにすると油もの、発酵食品、スパイス・ハーブ類はじめ、すべての食べ物によく
   合う。
( 最後に)
 ビールの売上を増やしていくことが一番多い仕事内容になるので、業務店を紹介頂けると非常に
 ありがたいです。ビール以外にもウイスキー、酎ハイ、焼酎、ワインの売上を上げていく仕事を
 メインにしながらも、今回のウイスキーの説明でもあるような「食と相性」、「飲み方提案」等
 も実施し、秋田でしっかり認めてもらえるような仕事をやっていきたいと思っております。
 説明した「五大ウイスキー」の代表となる商品をそれぞれ準備し、抽選で5名様にプレゼントさ
 せて頂きます。


 幹事報告

通 信 
ガバナー事務所
  ・熊本地震被災者義援金の協力依頼
  ・ガバナー月信(会場回覧中)
  ・ガバナー事務所休暇 4月28日(木)午後
             5月2日(月) 
             5月6日(金)
ご報告 
2015年12月開催のロータリー研究会において
 「メジャードナー顕彰午餐会」が開催。 
  当地区から宮下ガバナー、細谷会員・直子夫人が出席されました。


【出席報告】
例会日 会員数 出席数 欠席数 出席率 メークアップ
4 月22日 36名 24名 12名 66.67% 3名
4 月15日 36名 26名 10名 72.22% 1名
4 月 8日 36名 25名 11名 69.44% 1名


5月・6月の例会プログラム予定お知らせ

   
5 月 6 日 (金)
休会(特別休会4回目)
5 月13日 (金)
青少年奉仕委員会の時間
 スピーチ:半田青少年奉仕委員長
 テーマ:「変わりつつある葬儀・納骨」
5 月20日 (金)
ロータリー情報委員会の時間
 ゲストスピーチ:大滝 光典 様(荘内銀行秋田支店 支店長)
 テーマ「金融の動向について」
5 月27日 (金)
地区協議会(5月22日)報告:会長エレクト
インフォメーション・理事会報告
6 月 3 日 (金)
例会変更:6月5日(日)クリーンアップ例会
開催場所:大森山動物園
集合時間:午前8時
6 月10日 (金)
職業分類委員会の時間
 ・創立25周年記念式典及び事業の経過報告
6 月17日 (金)
ニコニコBOX委員会の時間
 ゲストスピーチ:東海林 諭宣 様(㈱シービジョンズ 代表取締役)
 テーマ「地域をつくる若者流儀」
6 月24日 (金)
最終例会・インフォメーション