ロータリーの徽章
会員の皆さんは、ロータリーに入会して、ロータリーのバッジを手にした時、あるいは、襟に着けてもらった時の事を覚えていること思います。
歯車の徽章は、ロータリアンであることの証しですから、例会や地区大会など、ロータリーの会合だけではなく、常に着けているようにしたいものですが先輩会員から、ロータリアン同士は初めて会った時から親しく付き合えるという話を聞かれたことがあります。『ロータリーの友』にも、時折そのような話が掲載されます。相手は皆さんのことを、そして皆さんは相手のことを、襟にロータリーの徽章を着けていれば、お互いがすぐにロータリアンだとわかります。
あの松下幸之助さんは、社章と一緒に、いつもロータリーの徽章を着けていたそうです。
ケンタッキーフライドチキンの創始者カーネル・サンダース氏もいつもロータリーの徽章を着けていたようで、日本の店頭にあるカーネルおじさんの人形の襟には、小さなロータリーの徽章が着いている事をご存じでしょうか。
会ったことのない人でも、ロータリアンだとわかれば、親近感がわいてくるような気がします。
ロータリーの徽章は、国際ロータリー(RI)が知的所有権を有しています。RI定款第13条には、「クラブの各会員はロータリアンとして認められ、RIの徽章、バッジまたはその他の記章を着用する権利を与えられるものとする」とあります。ロータリアンだけでなく、ロータリークラブや地区もロータリーの徽章を使用することができます。しかし、その使用には守らなければいけない規則もあります。
ロータリーの徽章について、RIの資料に『RI視覚的イメージのための手引き』には、「ロータリーの歯車は世界各地で普遍的にロータリー・クラブおよびその会員を表す唯一の図形です。(中略)徽章を適切に用いることによって、ロータリーを明確に認識できる視覚的アイデンティティーが確立されるとともに、組織の公共イメージが強化されます。この理由から、ロータリーの徽章は、どのような方法であろうとも、変形、修正、または改造してはならず、全体を正確に複製しなければなりません」と書かれています。
徽章の一部だけを切り取って使っているのを、クラブや地区の印刷物で見かけることがありますが、これは本当は規則違反です。また、この徽章を薄い色にして、文字を上に重ねるというのも規則違反です。さらに、自転車などの車輪など、何かの一部としてイラストなどに使うこともできません。
徽章の色については、一色だけを使う場合は何色を使ってもいいのですが、複数の色を使うときは、ロイヤルブルーと金色(またはメタリックゴールド)と決められています。
使用方法に細かい決まりがいろいろとありますが、それも、この歯車の徽章が、ロータリアンを結ぶ大切なものだからです。
「ロータリアンは、RI会長も、ガバナーも、クラブ会長も、そして新会員もみんな平等」と言われます。しかし、ロータリーの徽章を着けていると、外部の人には、ロータリアンという以外に、新会員やベテランの会員を区別する手段はありません。みんな一緒に見えるのです。
いつもバッジを着け、ちょっと背筋を伸ばして歩き、ロータリーにいいイメージをもっていただけるよう、日々の活動、行動には気をくばるようにしたいものです。