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第1273回<今年度第12回>2018年9月28日(金)


 会長の時間
会長 : 木元 愼一

アーサー・フレデリック・シェルドンの奉仕理念
 1908年にシカゴ・クラブに入会したシェルドンは,会員間の互恵取引を禁止する代わりに,奉仕理念を提唱し,ロータリーがこれを採択して,物質的相互扶助から決別したことにより,その後の華々しい発展がもたらされたのです。
 シェルドンは,継続的な事業の発展を達成するためには,自分の儲けを優先するのではなく自分の職業を通じて社会に貢献するという意図をもって事業を営む,すなわち会社経営を経営学の実践だと捉えて,原理原則に基づいた企業経営をするべきであると提唱しました。さらに,良好な労働環境を提供するのは資本家の責務であるとして資本家が利益を独占するのではなく,従業員や取引に関係する人たちと適正に再配分することが継続的に利益を得る方法であると提唱しました。
 資本主義がもたらす社会矛盾や害悪を資本主義の枠内で克服するために考えられたのが修正資本主義です。修正資本主義は,学問的には,イギリスのケインズが1936年に刊行された「雇用・利子および貨幣の一般理論」という著書において,資本主義のもたらす貧困,失業,恐慌などの社会矛盾や害悪は,資本主義制度そのものを変えなくても,ニューデール政策やマクロ政策の展開,政府による公共投資などによって企業家のマインドを改善することで,緩和し,克服することができると論じています。シェルドンの奉仕理念は,このケインズの理論に30年以上も先行していたのです。 シェルドンは,どんな手段を講じようとも,富を得た者が成功者として賞賛された19世紀の利己的な経営手段を批判するとともに,単に自分だけが儲けようという商売ではなく,商売とは他人に対してサービスすることであることを力説したのです。シェルドンは,出店と廃業がめまぐるしく繰り返される過酷な自由競争の中で,持続的に繁栄し発展し続けるいくつかの企業に共通して見られる特徴が「サービス」にあることを着目したのです。価格が安いことだけがサービスではなく,店主や従業員の顧客への態度や気配り,商品や業務に対する責任,顧客が感じる満足感と公平感,これらの全部がサービスであり,サービスこそが企業の永続的発展と成功を保証することに気が付いたのです。
 事業上得た利益は,決して自分一人で得た利益ではありません。従業員,取引先,下請企業,顧客,同業者など,自分の事業と関係を持つ全ての人々のおかげで得たことを感謝し,その利益を適正にシェアする心を持って事業を営めば,必ず最高の利益が得られることを自分の職場で実証し,その方法こそが正しいやり方であることを地域全体の職業人に伝えていかなければならないというのがシェルドンの奉仕理念なのです。


 新会員スピーチ
土田 鐘子 会員
●(有)住まい工房S一級建築士事務所のプロフィール
 平成16年12月創業し、今年の12月で14年目になります。
 「人と町に和みを創出する」というグランドデザイン、「未来のために少し昔に戻る家」と言う設計コンセプトの元に建築設計・監理、インテリアコーディネート、カラーコーディネート、カラーセラピー、整理収納アドバイス(準備中)などを行っている設計事務所です。
 住宅、店舗、福祉施設などの建物が中心です。設計コンセプトの軸は3つの柱、秋田や和の素材を取り入れる、自然素材を取り入れる、色を上手に活用する、からなっています。
 秋田では数少ない女性主宰の一級建築士事務所であり、また全国的に数少ない画廊を常設(画家 佐藤緋呂子)した設計事務所です。

●プロフィール・独立の原点
 S4○年8月 秋田市寺内生まれ。KKコンビ世代です。獅子座 A型です。 
 家族は両親、祖母、年子の姉、ペットの犬でした。
 父は公務員、祖母は家業として酒タバコ店の小売、不動産賃貸などの事業をしておりました。
 当時にしては珍しくお店は年中無休でした。また余暇や娯楽を楽しむ時代ではなかったこともあり、家族団らんというよりは「働かざるもの食うべからず」というような家風の中で育ちました。私も小さい頃から、お店に立ったり、掃除をしたり、今思えば、結構お手伝いをしていた方だと思います。とはいえ、決して優等生タイプではなく、母親譲りで、昔から明るく、そそっかしく、秋田弁で言うところの「どかちかで-、ただ気でない」人間でした。通知表にも必ず「落ち着きがない」とコメントされていました。姉は生真面目で勉強が出来たので、家では落ちこぼれでした。そのコンプレックスのおかげで、一級建築士を取得出来たのではないかなあと思っています。

●これからのビジョン
 今、少しずつ進めていることが二つあります。一つはグローバルな舞台で秋田や日本の建築の良さを発信したいということです。もう一つは日本の建造物を伝承すべく文化財の修復の技術を身に付けるということです。去年から勉強しています。そして、秋田と海外を行ったり来たりしながら悠々自適に暮らすというのが私の思い描いているビジョンです。

●ロータリークラブの入会に際して
 まだまだ不慣れではございますが、皆様と交流を深め、ご指導を賜りながら、人間力を磨いていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。



 幹事報告

通 信
ガバナー事務所
 ・ガバナー月信NO3(会場回覧)
 ・2018~19年度地区大会信任状依頼
秋田県障害者スポーツ協会
 第16回障害者スポーツ大会支援へのお礼状
米山梅吉記念館
 記念館運営100円募金支援へのお礼状
大曲中央RC
 30周年記念式典・祝賀会への出席お礼状



【出席報告】
例会日 会員数 出席数 欠席数 出席率 メークアップ
9 月28日 39名 31名 8名 79.49% 7名
9 月16日 39名 27名 12名 69.23% 1名
9 月14日 39名 30名 9名 76.92% 5名


10月・11月・12月の例会プログラム予定お知らせ

   
10月 5 日 (金)
米山記念奨学委員会の時間
スピーチ:ブイ・ティ ユエンさん
10月12日 (金)
新会員スピーチ
10月19日 (金)
例会変更:秋を食する例会
開催場所;ペペロンチーノ
10月26日 (金)
休会
11月 2 日 (金)
フリートークタイム・インフォメーション・理事会報告
11月 9 日 (金)
青少年奉仕委員会の時間
*明徳館高校「生徒生活体験発表会」
 受賞者招待(2名発表)
11月16日 (金)
ロータリー財団委員会の時間
11月23日 (金)
祝日(勤労感謝の日)
11月30日 (金)
フリートークタイム・インフォメーション・理事会報告
12月 7 日 (金)
年次総会
12月14日 (金)
幹事の時間
12月21日 (金)
例会変更16日(日)クリスマス家族例会
12月28日 (金)
休会