ゲストスピーチ:五十嵐 千春 様
『秋田っ子応援プロジェクト』会長
テーマ:秋田っ子応援プロジェクト設立と活動について
あらためまして こんにちは
あきたっ子応援プロジェクトの五十嵐千春でございます。
私達の団体は、子供時代に体験をさせたい、体験や経験を通して自分に自信を持ってもらい、笑顔で社会に羽ばたいていけるように支援をしたいという思い
いっぱいの団体です。
最近ニュースでも取り上げられております大人の格差社会は、子供たちの環境にも「機会格差」として影響がでております。この格差が貧困の連鎖を作っているといわれております。
では、この「機会格差」とはなんなのか。
それは、”当たり前にできる習い事や体験ができない”ということです。
お渡しをいたしました「秋田県での子供の貧困状況」の資料「秋田市子どもの習い事状況」からも年収が低い世帯が、経済的理由から「できない」という問題がみてとれます。
私の仕事は花の仕事ですので、色々な職業の女性の方とお話をする機会をいただきます。
そのなかのお一人に児童館で子ども達の世話をしている先生がいらっしゃいます。
先日お話をしする機会がありまして、「今は子ども達が託児所代わりに集まってきて、手が回らず大変。一人親が多い状況のなか閉館する時間通りに迎えにこれず、子供をひとりで帰すわけにもいかず、遅くまで残っていなければならいことが多くなった」と教えていただきました。
私達の団体は、こういった状況の子ども達に、当たり前の経験をさせてあげたいと考えております。
軸になるものは2つあります。
1つは、子ども達が通える習い事教室や出張教室による支援、
もう1つは、職業体験による社会とのつながりを学ぶ支援です。
私達支援する側が、親の自己責任というだけで終わる問題ではないぐらい深刻になっているこの状況をどう受け止めていくのか、とても大きな問題ですが、どこに軸をおいて支援をするのか、大人の見方や大人の当たり前ではなく、子供に軸をおいて支援をするということがとても重要だと考えております。
どんな小さな事でも、たった一度かもしれないことでも、子供達の心と体に経験が積み重ねられていき、大人になったとき、あるいは自分の子供が出来たときにでも、必ず心の中の引き出しからだしてきて、あの時のことが繋がっていたんだということを、長期的ですが、そう思ってもらえる支援だと信じております。
秋田の子供達が夢と希望をもち、笑顔で羽ばたいていける社会のために、チャンスを平等に持てる社会のために、今日の皆様とのこの出会いが私達と一緒に歩んでいただけるご縁に繋がっていただけることを願っております。