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第1382回<今年度第3回>2021年7月16日(金)


 会長の時間
会長:白畑 保
 7月10日、土曜日に、湯沢ロイヤルホテルにて、会員基盤向上セミナーが開催され、細谷幹事と一緒に参加して参りました。
 6月19日に行われた地区研修・協議会でも、2540地区の各委員長が、お話をしておりましたが、もう少し掘り下げて詳しい委員会の活動を説明して頂きました。地区長期基盤確立委員会は、佐野委員長です。ここでは、地区のクラブ活動の質的向上を図る為、研修リーダーや研修委員会を置くことで、最終的には会員の増強を図ろういうことです。また衛生クラブをつくって、このロータリー活動を広げてゆこうということもお話していました。
 この衛生クラブというのは、ロータリーは経営者の方々で構成するという概念にとらわれることなく、、公務員や教員、もしくは議員の方々など8名以上であれば結成可能です、スポンサークラブの会員として取り扱えます。人頭分担金は同額ですが、会費や地区負担金などは低額でもOKであったり、例会の時間の食事なしでも自由です。そんな設立も検討してほしいとのことでした。会員増強委員会からは、先週お話したようなことが努力目標として話され、具体策はクラブに任せると、少しこちら任せ感がありました。
 米山記念奨学委員長は、当クラブの阿部委員長です。米山の歴史や詳しい仕組みを話していただき、寄付のお願いと、奨学生の紹介や交流の事例などをお話しいただきました。
 やはり今年度のポイントは、会員増強、認知度の向上に置かれているように感じましたし、その戦略論として、各委員会が立場を変えながら説明しておりました。
 7月12日月曜日には、つねやさんにて、当クラブの会長幹事の引継ぎの会がありました。昨年度からの引継ぎや、これからの展望なんかも話しつつ、お酒をはかどらさせて頂きました。湊エレクトからのお話で、例会の参加人数も増えており、納涼例会ももう30人くらいの参加になってきたこともうれしい限りと話しておりましたが、まさにその通りです。いくら100人の会でも、参加が30人では盛り上がったクラブとは言えません。参加率にこだわっていきましょう。 10月の秋を食する例会は、港ロータリーと合同で行います。阿部年度、中村年度からコロナなどで延期になっていた会を行います。
 最後は、飲み会の話ばかりになりましたが、皆様が、会の活動に足を運んでくださるかどうかも、会長の通信簿と思ってます。
 各委員会の委員長様には難儀をかけますが、ご協力いただき、会にとって、会員にとって実のある会にしてゆきたいです。
 暑い日が続きますが、健康に留意して、また来週お会いしましょう。テーブルの4つの函の寄付をお願いしまして、卓話を終わります。ありがとうございました。

 国際奉仕委員会の時間

 ゲストスピーチ:秋田公立美術大学 学長 霜鳥秋則 様
 テーマ:美術の愉しみ

 本日は中央ロータリークラブにお招きいただき、誠にありがとうございました。
 私は、現在、秋田ロータリークラブに所属しております。ロータリアンとしてはほぼ5年くらい、大学の学長としては2回目の任期の半ば過ぎです。
 本日のテーマは「美術の愉しみ」としました。
 ご存じの方も少なくないとは思いますが、ざっと西洋美術史をおさらいして、その見所などをお話したいと思います。その後にいつか使える「ウンチク話」を付け加えて参考にしていただけたら有り難いと思っています。

1 先ずは、石器時代から人間は絵を描いていたことです。目的は定かではありませんが、人間の生活に絵画(この場合は壁画ですが)が欠かせなかったということができると思います。

2 本格的に絵画が発展したのは、宗教との関連があるからです。つまり当時の多くの庶民は文字が読めなくて、それを教会の牧師などが絵でキリスト教の教義や聖書の説明をしていたのです。日本人はキリスト教の知識がなく、この時代の絵画の理解が難しい。

3 14世紀にイタリアでルネサンスが起こりました。これは『再生』という意味ですが、16世紀までに全欧州に展開した学問上・芸術上の革新運動です。 ギリシャ・ローマの古典文化を復興し、教会中心の中世的世界観を離れ、現世の肯定、人間性の解放、個性の尊重を主張し、絵画もこの運動の中で発展します。
 そのテーマはやはり聖書だったりしますが、さらに非常に人間くさいギリシャ神話も加わります。絵画の技法も遠近法が生まれ写実性の重視の絵画となります。

4 その後のフランスでは、伝統的、権威的な画壇に反して日本の浮世絵に影響を受けた画家達が感じるままに描き、「印象派」「ポスト印象派」と言われるようになります。これらの絵は我が国では非常に人気がありゴッホやセザンヌなどの展覧会は満員です。

5 次の展開は色なども見たとおりに描かない「フォービズム」(野獣派。目に映る色彩ではなく、心が感じる色彩を表現)、形も変えた「キュビズム」(立体派。ピカソとブラックが代表。「視覚のリアリズム」に対して「概念のリアリズム」を主張し、三次元的現実社会の概念を二次元的に翻訳、絵画を一つの美的存在として結実させる)。さらには現実にないものを描く「シュールレアリズム」(超現実主義)。もっと進んで「抽象」の時代となり、今や何でもあり。マルセル・デュシャンやドリップアートのジャクソン・ポロックが現れる。

6 現代では、さらにその先の美術を模索する時代になってきている。現代美術の世界は、「何でもあり」で三次元や音楽との融合、デジタル・アート、社会学的な展開もあり、現代の美術がどこに向かっていくのか、さらにはこれらが人々に歓迎されるかは分からない時代になっている。

7 デザインの歴史も面白い展開です。約160年の歴史があり、産業革命の時代から発展してきました。椅子のデザインやポスター、自動車や航空機も含む工業製品が人々に大きな影響を与えています。ファッションもデザインの善し悪しで売れ行きが変わります。車のエンジンもデザイナーが考えると言われる。

8 会社のロゴマークの面白いものをお見せします。ちょっと知っていると誰かに話したくなるものです(FedExとAmazon)。

9 その次は、世界を変えた3つのリンゴの話です。エデンの園の「リンゴ」はみなさん良くご存じの話ですが、ギリシャ神話の「パリスの審判」は聞き慣れないと思いますが、この話は多くの絵画の題材になって今に残っています。(トロイア王プリアモスの息子パリスが、神々の女王ヘーラー・知恵の女神アテーナー・愛と美の女神アプロディーテーという天界での三美神のうちで誰が最も美しいかを判定させられた神話ですが、これが「トロイの木馬」で有名なトロイア戦争の原因となった)。3つめは万有引力を発見したとされるニュートンの「リンゴ」です(第4のリンゴはCPです)。

10 絵画の関するお勧め小説を紹介して話を終わります。
 (朝井まかて「眩くらら」と原田マハ「楽園のカンヴァス」を紹介)

ご清聴ありがとうございました。


通  信
ガバナー事務所
 ・「熱海豪雨災害」義援金依頼
公益財団法人ロータリー米山記念奨学会
 ・功労クラブ感謝状(秋田中央RC)
   表彰年月 2021年6月
   表彰回数 第6回(600万円超)
秋田県立明徳館高等学校「校内生徒生活体験発表会」開催案内
  日時 9月17日(金)
  時間 午後1時~午後4時


【出席報告】
例会日 会員数 出席数 欠席数 出席数 メークアップ
7月16日 40名 33名 7名 82.50% 11名
7月 9 日 40名 33名 7名 82.50% 5名
7月 2 日 40名 37名 3名 92.50% 4名



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