ロータリアンの3大義務
始めの義務はロータリークラブに入会しますと、まず、先輩会員の方々から、ロータリーについて基本的な話を聞くことになると思います。皆さまはどのような話をお聞きになっ
たでしょうか?多くの方は「例会はとても大切ですから、休まないように」などという話を聞かれた方もあると思います。
よくロータリーは、「まず例会出席から」と言われます。標準ロータリークラブ定款第9条に、出席に関して書かれていますが、その第1節には、「各会員は本クラブの例会に出席するべきものとする。(後略)」とありますが、このように、例会への出席は、ロータリークラブの会員の大切な義務の一つになっています。
例会は基本的に週1回開催されます。やむを得ない事情により欠席した場合は、前にもお話したように、その例会の前後14日以内に、ほかのロータリークラブの例会やそのほかロータリークラブ定款に定められている、他の会合に出席すること(Eクラブの例会にアクセスすることも含む)によって、欠席をメークアップ(補ほてん塡)することができます。
年度内の半期間において、メークアップを含むクラブ例会出席率が50%に達していない場合、所属クラブの例会総数のうち少なくとも30%に出席していない場合、クラブ理事会が正当かつ十分な理由があると認めなければ、会員身分が終結することがありますと定款にありますが、現実にはそれを実際に適用してるクラブは少ないと思います。しかしながら、それだけ例会出席が大切な義務であるということです。
さて、私たちはクラブに会費を納めている訳ですが、会費の納入もロータリアンの義務です。しかし、会費の金額、その内訳は、クラブによって異なります。
これも定款上の事ですが、所定の期限後30日以内に会費を納入しない会員に対しては、クラブ幹事が書面で催告(さいこく)をして、その後10日以内に会費が納入されなければ、理事会の裁量で会員身分を終結しても差し支えないことになっています。
会員が納めた会費の使途はクラブによって異なりますが、ほとんどのクラブでは、この中に国際ロータリー(RI)の人頭分担金という、ロータリアンがRIに収めなければならないお金も含まれています。クラブがRIに人頭分担金を納めなかった場合は、一定の手続きを経て、クラブが消滅してしまうことになります。
3つ目が、雑誌の購読です。RIの機関誌は、RI世界本部で発行している『The Rotarian』です。このほかに世界各地で、30のロータリー地域雑誌が発行されています。これらロータリー関係の雑誌を合わせて「Rotary
World Magazine Press」と呼びます。皆さまのお手元に毎月届いている『ロータリーの友』も、ロータリー地域雑誌に指定されていますか
ら、日本のロータリアンの皆さまは、この『ロータリーの友』か『The Rotarian』を購読すれば、その義務を果たすことになります。
しかし、「購読」ですから、単に代金を支払って「買う」ということではなく、その雑誌を「読む」必要があります。
『ロータリーの友』は、1953(昭和28)年1月に創刊、1980(昭和55)年7月号から、RIの公式地域雑誌に指定されました。近年では、各地域雑誌がウェブサイトを開設していますが、『ロータリーの友』でも『Rotary
Japan』www.rotary.or.jpを開設し、ロータリーの内外に向けて情報を発信しています。
以上のように、「例会の出席」「会費の納入」「雑誌の購読」が、ロータリアンの3大義務と言われるものです。
今年の会長エレクト研修会(PETS)は,3月24日,大仙市の大曲駅前の大曲プラザたつみにおいて開催されました。最初に国際ロータリーのバリー・ラシン会長の次年度のテーマの「インスピレーションになろう」の説明があり,冨樫ガバナーエレクトから,次年度の地区方針の説明がありました。地区方針は「私にできる奉仕を見つけよう」です。RIの次年度のテーマの「インスピレーションになろう」と連動して,「私達が直面する課題に挑戦し,新たな道を切り拓くインスピレーション(ひらめき,思いつき,何かやろうという気持ちをおこさせる力)を実現しようではありませんか」と呼びかけています。
その後,会員拡大・増強,ロータリー米山記念奨学事業,ロータリー財団と地区補助金,ロータリーの友,次期地区資金,次期地区運営に関する事務連絡等がありました。そして,いよいよPETS最大の研修テーマ「会長の役割について」が塩谷國太郎パストガバナーから,「クラブの健康チェック」という新たな切り口からのクラブの問題点を浮き彫りにし,「診断と処方箋」による対策を講じる手法の説明がありました。この「クラブの健康チェック」は結果を知るのが怖くて,なかなか実行できずにいますが,何かの機会にやってみようと思っています。
分区ごとに別れてのグループセッションの後,地区担当の細谷重直次期ガバナー補佐から,必ず,やってほしい下記事項の説明がありました。
① 公式訪問の日程調整について
② ロータリークラブセントラルへの入力
③ クラブ協議会の開催(年2回)
の3点です。上記の②のWEBのロータリークラブセントラルへの入力項目は,会員増強,奉仕活動への参加,ロータリアン行動グループへの参加,リーダーシップ養成への参加,地区大会への出席,ロータリー親睦活動グループへの参加,地区研修への参加等の目標とその達成の進捗状況についてガバナーが瞬時に確認できるシステムです。懇親会の席上,社長からWEBコントロールされる部長の気分だとの感想を漏らしたところ,市内の他の会長エレクトの皆さんも頷いていました。
これらから,いよいよ次年度のための本格的な準備が始まります。12年前に比較するとWEBコントロールなどIT技術の進展によりやることが多く大変です。12年前の経験に頼ることなく会長の業務を務めますので,会員の皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。