スピーチ:細谷出席委員長会
テ ー マ :「間違いだらけのクルマ選び2018 Part1」
①クルマの選び方
クルマは家の次に高い買い物と言われていますが、耐久消費財といわれています。永遠に持ち続けるものではなく、税務上も耐用年数が普通車で6年、軽自動車で4年と6年後4年後には帳簿上は限りなく0円に近付いてしまします。私達の住み暮らす秋田においては、移動手段として生活必需品であり、一家に2~3台1人1台と都心在住の方には駐車場代の心配をしていただかなくてはなりません。
クルマを選ぶ基準として、デザイン、動力性能、安全性、経済性(コストパフォーマンス)燃費等たくさんの基準があり、現在日本に買える車は国内8メーカー 輸入車22メーカー メーカー選び、車種、グレード、内外装、オプション等ホンキで選んでいくと何万通りかになります。また、自動車評論家のインプレッションを鵜呑みにしてはいけないと思います。出来る事なら、販売店の周り10~15分でなく、一晩試乗車を借り、いつも走っている道、自宅、会社の駐車場に車庫入れしてみる事をオススメします。
②くるまの安全性
一昔前2000年代前半まではボディの頑丈さのみ基準にしていました。ベンツは1970年代から、事故チームを結成し自車事故の度に警察に同行検証し、ボディの頑丈さへ、フイードバックしたと言われています。また、ボルボは、北欧のお国柄、路上を歩いているエゾシカとぶつかっても壊れないよう安全な車づくりに励んだとも言われています。
その後、乗員保護のエアバック、横滑り防止装置、衝突軽減ブレーキ 最近ではサポカ―という名称で車自体が衝突の危険からドライバーを守ってくれるといった画期的な装置が一般的になりつつあります。衝突軽減ブレーキ、自動ブレーキ等各社名称は分かれていますが、スバルは車ステレオカメラによる運転支援を1991年より取り込み、1999年市場に送りだしております。当時は高いオプション価格と認知度不足で、装着率低かったのですが、地道に改良し、10年前2008年にぶつからない車と世間に知らしめたアイサイトを発表しております。安全性については自動車事故対策機構(NASVA)が「自動車アセスメント(JNCAP)が衝突安全性、衝突軽減ブレーキ、の性能を毎年新発売の国産車を中心に発表しております。毎年国産車を中心に発表されているので是非車選びの参考にしていただきたいと思っております。
③くるまのデザイン
車のデザインですが、やはりその時代の流行というものがあると感じます。最近の流行は空力抵抗CD値を下げ燃費を上げるためか、フロンウィンドウを寝せ、前後の見切りが悪く圧迫感があり運転しにくい車が増えているような気がします。私の独断と偏見かもしれませんが、鉄の加工技術が進化し、硬い鉄をまげてみようと開発者と技術者の自己満足ではないかと思うときもあります。現実的には対歩行者に衝突時怪我をさせないよう配慮したデザインでもあるようです。デザイン自体はやはりデザイナーの影響が大きいわけですが、大御所でピニンファリーナ、ジウジアーロガンディーニと,どうしてもイタリアのデザイナー事務所のクルマが絶賛を受けているようです。最近はプロのデザイナーが利用する自動車デザインソフトというものが存在するようです。
④くるまの動力性能と燃費について
カーグラフックマガジンの巻末に動力性能のテストデータ、0~400m、0~1キロ0~100キロ加速データ及び最高速度が掲載されております。一昔前は楽しい車は燃費が悪いと言われていましたが、現在はEV及びハイブリットバッテリーのアシスト、そしてダウンサイジングターボの恩恵でCO2排出量の減少と燃費が向上しております。バッテリーの力というものは、凄まじく、米EVメーカーテスラモデルSは0~100キロ加速2.7秒とスーパーカーのポルシェターボ、GTRをもしのぐ勢いで、一回の充電どの巡航距離も500キロを超えております。現在のカタログの燃費通り走らないとお怒りの方多いと存じますが、1997年からの10.15モード2011年からのJC08モードで測ったデータがありますが、カタログの6割~7割程度が実燃費といったところのようです。そこで2018年10月に導入される、WLTCモード燃費は国連を主体に国際的に定められた燃費基準で、実燃費との乖離の縮小が期待されます。
⑤軽自動車の進化
軽自動車の燃費競争が一時期勃発しておりましたが、現在軽自動車の安全装備競争が勃発しております。各メーカーマイナーチェンジの度に、衝突軽減ブレーキ、違発進制御装備等の予防安全装備、サイドカーテンエアバックの衝突安全装備を選べるようになり、軽トラックにまで、衝突軽減ブレーキが装着させました。装備的に普通車を凌ぐ場合もあります。
クルマの選び方の総括として、良く走り、よく止まり、よく曲がる車が結果的に様々場面で事故を回避できるのではないかと考えています。すっかり合流するため加速力。ぶつかりそうになったら、しっかり止まるためのブレーキ性能。危険を安全に回避できる足回りが必要だと思います。そして、もしもの時のエアバックの数、衝突安全テスト、予防安全テストで高得点を獲得した星の多い「安全性能」の高い車をオススメします。