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第1292回<今年度第31回>2019年3月17日(土)


 会長の時間
会長:木元 愼一

相続法改正(その4) 自筆証書遺言の保管制度
 3月17日,秋田東ロータリークラブの創立60周年記念式典と懇親会が賑々しく開催さ
れました。退会された会員にも久しぶりでお会いできて60年の重みを感じることができま
した。当クラブもあと2年で創立30周年です。どのような記念式典になるか楽しみです。
 会長の時間として,これまで継続してお話ししてきた相続法の改正についてお話します。
 自筆証書遺言は,せっかく苦労して作成しても紛失したり,間違って廃棄されたりして,
果ては書き換えられたりして,遺言者の最終的な意思が相続人に伝わることなく,無駄に終
わったり,相続人間の争いを助長するなどの問題がありました。
 そこで,これらの問題を防止して,自筆証書遺言をより利用しやすくするために,法務局
で自筆証書遺言を保管する制度が創設されました。
 従来の自宅などでの保管と並んで,遺言者の住所を管轄する法務局へ遺言者自らが出頭し
て一定の手続きをすることによって,自筆証書遺言は保管されます。遺言書原本の保管とと
もに画像データとしても保管されます。法務局で保管された遺言書は,自宅などで保管され
た遺言書と違い,隠匿や偽造などはできないことが前提であるから,遺言書を発見した後の
検認手続きは不要とされています。
 このように,一見すると非常に便利にも思われますが,自筆証書遺言を書き直すためには,保管申請の撤回をしなければならないなど,面倒な点もあり,どの程度利用されるか注目されるところです。
の権益に影響がありそうですが,自筆証書遺言の保管制度を新設することにより,新たな仕事を作り出しています。

秋田東ロータリークラブ創立60周年記念式典
会場:秋田ビューホテル


【出席報告】
例会日 会員数 出席数 欠席数 出席数 メークアップ
3月17日 40名 40名 0名 100.00% 0名
3月 8 日 40名 29名 11名 72.50% 0名
3月 1 日 40名 30名 10名 75.50% 0名




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