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第1296回<今年度第35回>2019年4月6日(土)


 会長の時間
会長:木元 愼一
IMのテーマ選定の経緯
 4月6日のIMは,我が秋田中央ロータリークラブの会員の皆様のご活躍により成功裏に終了いたしました。ここで,改めて,「ロータリーを楽しむ方法」というIMのテーマを選定した経緯についてお話したいと思います。
 ポール・ハリスが,ロータリークラブを創設した目的は,相互に信頼のできる取引をし,仕事上の付き合いがそのまま親友関係に発展するような仲間を増やしたいということでした。創設期のロータリークラブは,限定会員制の社交クラブであり,その目的は会員相互の親睦を深めることにありました。
 殺伐としたシカゴの中で安らぎを求め友情を育むために相互の親睦を深めていたシカゴロータリークラブの中に,次第に会員の事業にお互いが利便を図り合う「相互扶助」の考え方が生まれ,この「相互扶助」は会員の事業上の利益の向上を図る積極的な「互恵取引」に発展したのです。会員相互で原価取引により取得した商品や原材料を一般の人に通常価格で売却して大きな利潤を得る「互恵取引」は会員の事業に大きな利益を生み出し,零細な企業主でもロータリークラブに入会すれば,大金持ちになれるとさえ言われていたのです。
 ところが,この「物質的互恵」による利潤追求は,世間から批判を浴びて,入会を勧誘されたドナルド・カーターは,自分たちだけの利益に拘って社会的に何もしない団体に将来性も魅力も認めるないと言って入会を断ったのです。
 「物資的互恵」と「親睦」にのみ終始することに限界を感じていたポール・ハリスは,この入会拒否事件をステップアップのための絶好の契機として,ロータリーの在り方を転換し,定款改正をしたのです。この入会拒否事件を契機として,ロータリーに「奉仕」という概念が芽生え,「相互扶助」は魅力的な活動として継続されましたが,「互恵扶助」は物質的互恵ではなく精神的互恵に方向転換されたのです。
 この物質的互恵から精神的互恵への方向転換に多大なる貢献をしたのが,シェルドンです。成功するためには法に触れない限り何をやっても許される,成功した者が正しいという無茶苦茶な論理が横行していた時代に,継続的な事業の発展を達成するためには,自分の儲けを優先するのではなく自分の職業を通じて社会に貢献するという意図をもって事業を営むべきであること,さらに,資本家が利益を独占するのではなく,従業員や取引に関係する人たちと適正に再配分することが継続的に利益を得る方法であると提唱したのです。このシェルドンの提唱は,経済学者ケインズの修正資本主義の理論に30年以上も先行するものでありました。
当初は,「物質的互恵取引」による利益に拘っていたロータリークラブの会員も,職業奉仕理念を基盤とした企業経営をするロータリークラブの会員の企業が継続的に発展している実証例を見て,職業奉仕理念に賛同するようになったのです。
 以上のようなロータリーの発展の中で,次第に「親睦」の存在が小さくなり,むしろ「奉仕」をするための前提として,団体の結合を維持するために必要な要素ともなっております。しかしながら,我が国の資本経済の発展段階においてアメリカのような無政府状態による弊害は少なく,シェルドンが提唱した「精神的互恵」という考え方も必然的なものではありませんでした。
 とすれば,我が国における「親睦」はロータリーの創設期のものとは異なっていて,ポール・ハリスが最初に考案した原点に復帰して仕事を通じて親友をつくるための手段方法として考えてもいいのではないかという問題意識から,「ロータリーを楽しむ方法」についての情報を共有しようというのが,テーマ選定の経緯です。
 パネルディスカッションがこのテーマに沿ったものになったかどうかは,IMで獲得された情報をどこまで活用できるかにかかっていると思います。
 IMを無事に終了できたのは,秋田中央ロータリークラブの会員全員のおかげです。どうもありがとうございました。


 ガバナー補佐挨拶
国際ロータリー第2540地区
中区ガバナー補佐 細谷重直
<<IMとは>>
 本日、中区IMを開催することになり、皆様、大変お忙しい中、お集りいただきありがとうございます。
 特に地区ガバナーの冨樫様におかれましては、点鐘ならびにご挨拶をいただきありがとうございます。また、パストガバナーの松浦様、村上様、宮下様にもいらしていただきありがと
うございます。地区幹事の加賀様にもお礼申し上げます。
 ガバナーエレクトの嶋田様にもお越しいただきました。ぜひ、閉会後、ご感想をお聞きしたい所であります。
 私と同じ中区ガバナー補佐の熊谷様にも参加いただきました。
 IMとは近隣都市の複数のクラブが集まり、合同で行う自由討論会であります。目的は会員相互の親睦と面識を広め、会員にロータリー情報を伝えることであります。前半のパネルディスカッションで、しっかり勉強し、後半の親睦会では、先輩ロータリアンに、酒を注ぎながら、ロータリーテーマだけでなく一般社会の経験なども聞く事がこの会の目的であります。
 ぜひ、ロータリーを楽しんでいってください。
 最後に、今回IMを計画、企画した中央RC会員に感謝申し上げてガバナー補佐の挨拶といたします。


 国際ロータリー第2540地区 中区インターシティミーティング
~テーマ「ロータリーを楽しむ方法」~
<クラブ打ち合わせ>

<受付準備万端>


白畑幹事 開会のことば

冨樫ガバナーあいさつ

野口会員
「四つのテスト」

木元会長 歓迎のことば

土田会員 司会進行

佐々木S.A.A
「諸事お知らせ」

<IM会議は各クラブより活発なご意見をいただきました>
<アトラクション 山王中学校吹奏楽部セレクトメンバーのアンサンブル>
<<『ロータリーを楽しむ方法』これからも実践です!!>>



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