会長の時間

会長：木元 愼一

　本日が，２０１８～２０１９年度の最終例会です。
　本日まで，曲がりなりにも会長の任務を全うすることができたのは，皆様のご理解とご協力の賜物です。１２年ぶりの２回目の会長でしたので，改めて，ロータリーの創設者であるポール・ハリスの考えや創設期にロータリーが２０世紀初頭のアメリカの経済・社会に及ぼした影響について，勉強してみました。その成果の一端は，例会での会長の時間にお話したとおりであります。ポール・ハリスが亡くなった後のロータリーは，迷走した時期もありますが，シェルドンが提唱した資本主義経済の欠陥を補正するという役割を果たしています。ロータリー財団によるポリオ・プラスをはじめとする様々な公衆衛生のための支援活動などは，もはや単なる国際奉仕活動の領域を越えたものとなっております。
　このようにロータリーが奉仕活動を目的とした団体であることは疑いのない事実ですが，一方では，個々の職業人の集団であるロータリーにとって親睦も必要ではないかとの意見が根強くあります。ロータリーの定款から「親睦」という言葉が消えたとしても，人間の集団である以上，「親睦」は必要です。
　このような観点から，４月６日に開催された中区のＩＭにおいて，「ロータリーを楽しむ方法」をテーマとして，パネルディスカッション方式により，中区のロータリアンの皆様から，たくさんの貴重な情報とご意見を頂戴いたしました。当秋田中央ロータリークラブがホスト役となって，パネルディスカッションを進行いたしましたが，進行の中身については，実行委員会に殆ど諮ることなく，独断で決めさせていただきました。というのは，パネリストの方々とは，当日，１時間３０分ほど，打合せをしただけでしたし，このようにお話下さいというようなシナリオは一切ありませんでしたので，パネルディスカッションの進行内容について事前に
実行委員会にお諮りすることができなかったからです。
　パネルディスカッションは，パネリストの皆様からの情報提供に加えて，事前のアンケート調査に基づいて各ロータリークラブから情報提供をお願いしました。この情報提供のお願いは１人を除いて，全て事前のお願いをしていなかったのですが，お願いしたロータリアンからは，素晴らしい回答や情報提供がなされました。当日のパネルディスカッションや懇親会の会場の設営や司会進行は，会員の皆様のおかげで，実に円滑になされました。２回目の会長ということで，細かいことには余り気にすることなく，大雑把に会長の仕事をしてしまいましたが，なんとかを１年間全うすることができたのも，会員の皆様のおかげです。１年間，本当にありがとうございました。